モナストリー 進撃のベンチャー
インドの瞑想コミュニティのDX化へ。ー現代社会におけるマインドフルネスをサポートー

時間に追われ日々のストレスを感じた時。人間関係で悩んだ時。生きていく中で様々な壁にぶつかる時は誰でもあるだろう。

コロナの影響もあり、メンタルヘルスの重要性が叫ばれ始めた現代社会。

様々な取り組みが行われている中で、心を静め脳内をクリアにする「瞑想」が今世界で注目を集めている。

今や個人だけではなく、多くの企業でも取り入れられ始めている「瞑想」にフォーカスしたオンラインサービスを行なっているMonastery World Guide Inc.の創業の秘密、そしてその想いに迫る。

Monastery World Guide Inc.

CEO 小濱 りえ

企業理念「社会全体のウェルビーイング、メンタルヘルスの向上を目指す」

サービス名 

Rlung :チベット語で 風、生命エネルギーの意味

代表紹介

NYの広告代理店に所属後、出向を通じてインドに11年間滞在する。仏教コミュニティーでの課題に直面し、ウェルビーイング、ウェルネスツーリズムのための修道院検索ポータルサービス『Monastery World Guide』とオンライン瞑想サービス『Rlung』を展開。


仏教コミュニティーの課題解決を目指して

星野:小濱さんは現在インドで生活をしていらっしゃいますが、なぜインドという異国の地で起業をしようと思ったのでしょうか?

小濱:はい、私は最初はNYの広告代理店に所属していて、インド出向でここに来て今年で11年目になります。最初は行きたくなかったのですが、インドで過ごすうちにテクノロジーの目覚しい発展と先進的な医療を目の当たりにして衝撃を受けました。

そしてたまたま滞在したデリーのチベットコミュニティーという仏教コミュニティーで沢山の人に出会い、そこで様々な問題を見て、その問題を解決したいと思ったのが始まりです。

星野:仏教コミュニティーに参加され、具体的にそこでの課題はどのようなものがありましたか?

小濱:修道院はインド全土に沢山あり、特にヒマラヤには千以上の修道院があります。そこには世界各国から沢山の人が瞑想をしに来られるのですが、修道院の特性や修道院がどこにあるのか、どのように探せばいいのか分からないという問題が起こっていました。

そこで修道院や秘境地のDX化を進めることで現地の問題解決につなげ、修道院に行く人や修道院から巡礼に行く人たちとコミュニティの助けになるサービスを作ろうと思いました。

星野:なるほど、現地のインドの方のみならずインドに集まる世界各国の方の課題を解決しているのですね。仏教コミュニティーでの体験を通して起業をしようという思いが生まれたのですか?

小濱:そうですね、元々は自分が経営者になるなんて想像もしていませんでした。

現地での問題を見て、それらを解決するソリューションを私たちの視点で提案できると思った時に、これは世界中の人に必要だ!と思ったから起業をしました。

インドだけでなく世界に広がる瞑想ワーク

星野:日本ではまだそんなに触れる機会が多くない瞑想ですが、なぜ世界各国の人々がインドに瞑想をしに行くのでしょうか?

小濱:近年、マインドフルネスや瞑想というのは世界で注目され始めて、アメリカの企業の約70%ではメンタルヘルスの改善の為に福利厚生として取り入れられています。特にコロナの影響でも瞑想人口は急激に増えました。実は瞑想はアメリカやヨーロッパの人たちの方がやっていてインドへ逆輸入のような形になりつつあります。最近では、自分を客観視することでパフォーマンスを上げる、メンタルプロブレムを抱える社員のケアをする、コーチングのために利用するなどと不安定な現代社会に適応した瞑想の取り入れが増えてきていますね。

星野:今や瞑想は自分のためだけでなく会社でのメンタルヘルスケアとしても使われているのですね。瞑想の方法は沢山ありますか?

小濱:そうですね。一番身近なのは呼吸をして息の出入りを観察する呼吸瞑想だと思いますが、瞑想には実はいろいろな方法があり、今思っている感情を全て書き出すことで自分を第三者からの目線で見るジャーナリングなどもあります。この方法などはシリコンバレーでも注目されています。また、瞑想の方法は教える人によっても変わります。

空間の体験から瞑想の世界へ

星野:瞑想といえば「Calm」というアプリが有名ですが、Monastery World Guide Inc.さんの特別な点や強みについて教えていただきたいです。

小濱:はい、私たちの1番の特長として、オンラインクラスでは現地のお坊さんとオンラインで繋がり、実際のワークを同時に体験することができます。このワークのために多くの人が仕事をやめたり、休暇を取ってインドまで来ていましたが、私たちのサービスを使うことでオンラインで気軽に参加することができます。そしてそのオンラインの経験を経て、実際にインドに来てくれるきっかけの一つになればと思っています。

星野:なるほど、日本にいてもインドのお坊さんと一緒の空間にいるようなワークを体験できるサービスというのは全く新しいですね。

小濱:そして実際にインドに来た時には先ほども述べたようなDX化された修道院や秘境地のデータを見ることで、より便利に簡単に自分の行きたい所を探すことができます。現在はインド・ネパールの修道院約1100院と260箇所のコミュニティーを検索することができます。

星野:そんなにたくさんのデータが入っているんですか!それなら初めてその地域を訪れる人も安心ですね。

瞑想サービスへの思い

星野:これからはどのような展望を描いているのでしょうか?

小濱:机の前での深呼吸や、試合前のウォームアップで気持ちを整えることなど、瞑想は私たちの生活の中に溶け込んでいます。私たちは、呼吸だけで気持ちを整理し自分を癒すことができる瞑想の広がりをサポートする本サービスを通し、より多くの人が一度立ち止まって自分を見つめ直して、深呼吸できるような経験をしてもらいたいと願っています。修道院と地域の情報収集、僧侶や地域の商店主へのアプリの使い方レクチャー、ツーリストへのアプリダウンロード促進など地域に密着して各地の情報を集約したサービスを広げていきます。

星野:コミュニティーの繋がりから広がる瞑想サービスとして、インドだけでなく世界への展開を目指されていくのですね。現代社会で注目されているメンタルヘルスとして瞑想はこれから更に世界で注目されていくと思います。その中でも、DX化を通して瞑想の新しい領域を切り開いていくMonastery World Guide Inc.さんのこれからのさらなる進化と活躍を楽しみにしております!

本日はありがとうございました。

現代では、テクノロジーの発展により不便さを感じることが少なくなりました。その一方、自分自身と向き合う時間も減り、SNSや多くの情報ばかりに心が奪われ劣等感や悲壮感を感じる人が増えていると言います。世界中から注目されているこの産業で、小濱社長でしか実現できないこのサービスの成長にワクワクします。「Monastery World Guide」を通して、多くの人の心が救われますように。

インタビュアー:星野 翔子

◉DX化:テクノロジーを活用して業務プロセス、プロダクト・サービスや事業・経営を変革すること

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