<今回のインタビュイー>
木原 正道さん。東京都出身。三重県在住。
2006年3月武蔵工業大学 電気工学専攻 卒業後、2006年4月シャープ株式会社 入社。
液晶ディスプレイの製造エンジニア歴16年、製造業全領域のスペシャリスト。
<聞き手・HUNTERCITY PR担当 金 二美香>
<写真・Toshiki Tachibana>
AI研修を受けたきっかけは、「本職のアナログな現場をデジタル化したい」という思いからでした。
私は製造エンジニア歴16年目で、長年モノづくりに従事してきましたが、製造現場はアナログな作業が多く、工場のIOT化はまだまだ課題が残っています。
日本生産性本部によると、「労働生産性の国際比較2019」の統計では、時間当たりの労働生産性は1970年代から20位前後で伸び悩んでいます。
これは、日本はトップ水準の半分以下、米国の6割程度になっていることを表します。
東南アジアや欧米など、私自身も海外視察に行って感じたことは、日本は世界の1/10の生産スピードだということでした。
さらに少子高齢化によって労働力人口が減少している現代、このままでは製造業が衰退してしまいます。
そこで、工場で得られるデータをAI技術で効率的に解析し、業務効率化や人材費用の削減に役立てる仕組みを構築したいと考えました。
また、元々転職目的でHUNTERCITYに入会していたこともあり、AIエンジニアのスキルを身につけることで転職にも活かせると思い、今回AI研修に参加させていただきました。
研修では隔週の質問ライブや個別サポートを積極的に利用して、無事AI研修を合格することが出来ました。
今回研修を振り返ってみると、大きく変化した点はAIプログラミングに対する考え方です。
業務効率化のアプリを開発することに対する抵抗も無くなり、AI技術をより身近に感じられました。
今新たな取り組みとして始めているのが、工場の中の画像データを自動分類する仕組みや、データからの不良予測や改善提案のAI処理化です。
私はIT部門の担当者に掛け合い、この技術をどうにか現場に取り入れられないか、試行錯誤を重ねました。
その結果、これまで約1ヶ月間を要していたサイクルが即日に結果が判定出来るように。これにより人件費やコスト、そして生産クオリティも大幅に改善しました。
従来は中国に品を送り、日本で結果をフィードバックするケースがほとんどですが、そのサイクルを待たずにAIで分類が出来るようになったことは、工場IOT化への大きな進歩です。
転職活動の第一ステップとして、始めに参加したHUNTRERCITY研修は進撃WEEKです。
ここでは特に、自己理念の構築が将来のビジョン確立に大きく繋がりました。
また、研修参加者との繋がりを通して、転職の実情を学んだり、自身が人生で掲げるものは何かをより具現化することが出来ました。
「私の原点は製造業である」と見出せたことも、自分軸と、世間一般軸と、優れた軸の中から別解を見つけたことにあると思います。
この経験をもとに、製造業の現場から一度離れてソフトウェアの会社に転職し、そこで培った技術を製造業の現場に還元したいと思いました。
やはり、製造現場はアナログな作業が多く、IOT化に向けて課題は山積みです。しかし、現場を改善するのみならず、大きな括りで会社を変えていくには、一度現場を離れ、ソフトウェアの技術を通して、製造業の現場を変える働きかけが必要だと思いました。
そのアプローチを行う上で、AI開発会社の内定先は非常に魅力的だったのです。
進撃のWEEKやAI研修に参加後、騎士プランの転職サポートを通して戸村さんより転職先をご紹介いただきました。
その後面接日程確定までわずか1週間。
面接練習では、戸村さんや就活サポーターよりオンラインで面談を受け、就活をする上での視点や、質問への返答方法などをアドバイスいただきました。
また日々面接動画を戸村さんに送り、都度フィードバックをいただきました。
特に、戸村さんからの助言は面接の合否を左右した重要な視点だったと思います。
実際、戸村さんより「木原さんの魅力が一番伝わるのは、オンラインではなくオフラインです」とアドバイスを受け、急遽対面で面接を行ったことも、合格に繋がった一つの要素でした。
私が内定を獲得できた背景は、この親身なサポートにあります。
通常他のエージェントさんは、私が大企業の製造部門に従事していることもあり、同じく大企業の管理職などをご紹介いただくケースが大半でした。
一方HUNTERCITYでの転職サポートでは、個人の自己理念や強みをもとにクローズドで、かつ価値が高い転職先をご紹介いただけます。
さらに、転職の事前準備ではHUNTERCITY研修を通して、今の自分に何が必要かを考え、行動に移すべきことを明確にすることが出来ます。
これは転職活動における大きな変化点でした。
自分の原点は「製造業」
これが人生の指標となったのも、HUNTERCITYでの転職活動の過程で気付けたことです。
一番の目標は、内定先のAI開発会社で製造業のアプリを作ることです。
最終的には製造業の完全無人化も面白みがあると思います。
現状、製造業の現場は一部無人化になっている工程もありますが、まだまだ人のリソースに頼っている部分が多いです。
今後は工場の完全無人化を目指し、ロボットでデータ管理出来る仕組みを構築していきたいです。
特に製造現場のIT部門は現場をよく知りません。
これは組織上の問題でもあるのですが、そういった場面で現場とソフトウェアの橋渡しになれる存在になりたいです。
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今後もさまざまな「アナログ」な業務に対し、AI技術による「脱・アナログ」ソリューションを提供し、製造現場とソフトウェアの架け橋となる未来を描く木原さん。「世界中の人々を魅了するモノづくりのために挑戦し続けるプレイヤーであり続けたい」この自分理念から始まる、世界に誇る日本のモノづくりの新たな第一章が幕を開けます。